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悪い食べ合わせ

タンニン
鉄分には、肉や魚などにおおく含まれているヘム鉄と、食品野菜などに含まれている非ヘム鉄があります。ヘム鉄は、お茶の渋味成分タンニンなどによる吸収阻害を受けませんが、非ヘム鉄は、お茶などに含まれているタンニンと一緒にとると、吸収されにくくなります。鉄欠乏性貧血の女性は食中や食後すぐの緑茶の摂取は避けた方がよいでしょう。ただし貧血治療に使われる鉄製剤などについては、従来お茶と飲みあわせてはいけないと言われていましたが、現在はタンニンの影響は受けないそうです。

 

昔から、食事中はタンニンの少ないほうじ茶や麦茶、またタンニンの多い煎茶、玉露などの高級な緑茶は食間に飲まれていました。しかも煎茶・玉露は、タンニンが出にくい低温でお茶を抽出します。昔の人は、経験として緑茶を健康的に飲む術をよく理解していたのだと思います。

 

タンニンは、緑茶以外にも、紅茶やコーヒー、ワインなどにも含まれています。

 

食物繊維
便秘予防や改善、腸内環境の改善に役立つと言われる食物繊維は、もちろんある程度摂取することで健康に役立つのですが、取り過ぎると栄養素を吸着し、吸収を阻害します。たとえば体に有害な成分を持ち出すメリットがある一方で、食物繊維の過剰摂取は微量栄養素の無機質やビタミンの吸収率を低下させるというデメリットもあるのです。

 

大人のようにしっかり量を食べられれば問題はないでしょうが、食事量の少ないお年寄りや極端なダイエットをしている人が、食物繊維だけ過剰にとるのは注意が必要です。

 

ミネラル+ミネラル
例えば、リンはカルシウムと関係が深く、大量にリンを摂り,腸の中でカルシウムとくっついてしまうと結晶になって吸収されず排出されます。

 

またマグネシウムも、多量のカルシウムやリンによって吸収が阻害されます。フィチン酸(イノシトールとリン酸が結合した化合物)やシュウ酸などはカルシウム、マグネシウム、亜鉛等のミネラルの吸収を阻害します。

古くから伝えられる悪い食べ合わせ

鰻と梅干し
鰻の脂っこさと梅干しの強い酸味が刺激し合い、消化不良を起こすとされた。ただし実際には、酸味が脂の消化を助けるため、味覚の面も含めて相性の良い食材である。『養生訓』には「銀杏に鰻」と記されており、これが転じたとするほか、高級食材である鰻の食べすぎ防止など諸説がある。

 

天ぷらと氷水、天ぷらと西瓜
水と油で消化に悪いとされた。実際、胃の負担が増加し、消化に支障をきたすことが確認されている。

 

ヤギと冷たい飲み物
沖縄。ヤギの脂肪が胃の中で冷やされ、凝固して気分が悪くなるという。また、これも「水と油」の例か。

 

蟹と氷水、蟹と柿
本草綱目に記載。体を冷やすとされた。蟹の身に体温を下げる効果があることが確認されている。また、柿の実も同様。景宗の死因とされる。

 

鮎と牛蒡、浅蜊と松茸
旬が大幅にずれている例。

 

蕎麦と田螺
食べ過ぎの防止。

 

おこわと河豚
現在でも贅沢の極みとして避けられることが多い。

 

筍と黒砂糖
共に古くは高級食材であったことから、贅沢を戒めているとされる。現在でも殆ど見られない食材の組み合わせの一例でもある。

 

蛸と蕨
蕨(わらび)の過剰摂取により、ワラビ中毒(蕨特有の主成分に依るもの)を引き起こす危険性がある。

 

蛸と梅
ここでいう梅とは青梅のこと。上記と同様に青梅の過剰摂取で青酸配糖体による中毒を引き起こすため。

 

胡桃と酒
のぼせやすくなるとされた。胡桃の実には血圧を上げる効果があるため。

現代になってからの悪い食べ合わせ

スイカとビール
両方ともほとんど水分であるが、利尿作用もある。ビールの摂取が進みすぎ、急性アルコール中毒を引き起こす可能性がある。また、水分を摂っているつもりでも気づかないうちに脱水症状に陥っていて、水泳前や入浴前では水死の危険性もある。

 

ラーメンと飯(ラーメンライス)
チアミン(ビタミンB1)は糖質代謝に関連するビタミンであり、その必要摂取量は炭水化物の摂取量に依存する。ラーメンと飯(白米)はともにビタミンB1をあまり含まず、炭水化物摂取量が増えるため、疲労や肥満を招く恐れがある。ちなみに、ご飯もの(米飯料理)でも同様の理由で合食禁の扱いとなる。

 

お茶による食品中の鉄分(非ヘム鉄)の吸収阻害
食後に茶(特に緑茶)を摂取すると、食品中に含まれる非ヘム鉄は吸収を受けにくい形に酸化されてしまう。鉄欠乏性貧血で悩む女性やダイエットによって鉄分の補給が十分でない人は食後すぐに緑茶を飲むのは避けるべきである。

 

生の卵白とビオチンを含む食品
アビジンがビオチンの腸管からの吸収を阻害する。


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